どうもどうも。管理人です。
記事を2つほどずーーーーっと下書きのまま放置していたのを微調整して公開したので、また新しい記事を書きました。
今回はこれ
みんな大好き!スーファミのコントローラーをなおします。
これも少し前に親戚のお宅からいただいてきたものの一部な訳ですが…
2軒のお宅からもらってきたので、2つあったんです。
一軒に1つしかないのは、別に自分みたいに友達がいなかったからではなく、当時は遊ぶときに各自でコントローラーを持ち込むのがメジャーだったなんて聞くので、そのせいなんだと思います。
それで、数日前に友人が家に来た時にテトリスをやったんです。
友人にはいつも使っているきれいな方を渡し、自分はきれいじゃない方を使ったのですが…まぁ反応が悪いこと。思ったように横移動してくれないので、すごく苦労したんです。
レトロゲームだから反応が悪いみたいなそんなレベルじゃなくて、STARTボタンなんか全く反応してくれないんです。
「コントローラーが調子悪くて負けた!」って言うのも、ゲーマー(?)としても、ジャンカー(?)としても嫌だったので、そのときは何も言いませんでした。
で、何回かやっているうちにそれに慣れてきて、結局は何度か勝てたのですが、「リベンジする」と言われました。
それは大変だ。次こそボッコボコのメッタメタにされる。
そんな危機感を感じたため、リベンジマッチまでに修理する必要があります。
という長ったらしい前置きを終えて、やっと本題に入ります。
注意
この記事では、スーパーファミコンの分解や水洗いを行います。この記事を参考に作業する場合は自己責任でお願いします。
ホコリの詰まったネジ穴を掃除して、開けます。
中のボタンラバーが逝ってないといいなーとか思いつつ開封。
( ・д・` )ウワァ…
Σ(゚Д゚ υ)ヒエッ‼
さ、最悪だぁ…(もとの持ち主の方、万が一見てたらごめんなさい。)
「30年の時を経て感動の開封!」って、感動の意味合いが違います。
それだけ遊んできた思い出のコントローラーってわけですね。
分解してすごいことに気が付きました。ボタンの基本的な構造が最新のニンテンドースイッチと全く変わらないんです。右側に在庫してるジャンクのJoy-Conを並べて比較します。
もしかしたら、見た目ではわからない内部の性能が改良されているかもしれませんが、約30年間も採用されるこの構造を考えた人はすごいです。ぜひファミコンも開けて確かめたい。(なんならPS3のDUALSHOCK3もこんな構造だった)
構造は同じと言っても、無線機能やバイブレーションが無いので、今と比べるととても単純です。
いつものように無水エタノールと接点復活剤で掃除します。
ついでだからこっちのコネクタも掃除したかったけど、壊さないと分解できない模様。外側からの処置しかできません。
そして、ボディーの洗浄。誤って細かい部品を流さないように栓をしましょう。
中性洗剤を使う人が多いみたいだけど、探してくるのが面倒だから手元にあるハンドソープで洗います。
歯ブラシはいらないのを使います。同居人への不満があっても、決して、誰かの使っている途中の歯ブラシを使ってはいけません。
洗ってきました。
内側はきれいになりましたが、狭いところに黒い汚れがこびりついて取れません。完全にヤニ汚れですね。
普段ならここで組んで終わりです。が、今回はさらに、漂白してもっときれいにします。
簡単に言うと、薄めたワイドハイターEXにつけて、日が当たるところで数日間放置します。すると、紫外線がどうとかで日焼けが取れるそう。
そしてこちら。前述の漂白剤です。
向かって左側がワイドハイターEX、右側がそれを2倍(1:1)で薄めたものです。これにスーファミのコントローラーや本体をつけると黄ばみが取れるらしいです。
【ワイドハイターEXを密封状態で保存しようとすると爆発します。注意してください。】
これをうまい具合につけます。
ギャ━━━━━Σヾ(;゚Д゚)ノ━━━━━ !!!!
袋に穴が空いてました。こぼさないように細心の注意を払ったのに…
待てよ。
『水道でやればいいんじゃね?』
ってことで…
新しい袋を準備して、水道水で穴が空いてないか確認。洗面台で準備しました。
こんなふうに、袋の中にコントローラーのボディーと薄めたワイドハイターEXを入れました。
本来なら透明なプラスチックの箱にやるものを、主婦の知恵を借りて袋にやってみました。使う液の量は少なくて済みますが、液体が泡立ってしまう上に、ボタンが浮いてしまって、思い通りの面を上にできません。
なんて言っていじってるうちに、また袋に穴があきます。全く…何してるんだか…
漂白剤もビニール袋もカゴもケチらずにもっとちゃんとしたのを使うべきでしたね。
で、結局、
こうなりました。ガラス製の食器みたいなものに、コントローラーと二倍に薄めたワイドハイターEXを入れました。
完全な晴れの日のみ、4日間ほど、日の当たるベランダへ出しました。曇りや雨の日には窓際に置きました。
一日目終了後の様子です。まだまだ黄色く、変化は少ないです。
二日目終了後の様子です。一気に黄ばみが取れてきました。
しばらくの悪天候を挟み、三日目終了後の様子です。ほとんど黄ばみは取れて、新品の色に近づきました。
最終日。鬱陶しかったので、色ボタンと十字ボタンを抜きました。とてもきれいになりました。スーファミマークの擦れがなければ新品と間違えるような色です。
で、もう一度洗います。
漂白剤がヌメヌメしているので、それを落とさないと使いにくくなります。
洗浄後はよく乾かします。いつもの流れですね。
組み立てます。ここで油断すると、L/Rボタンを逆につけてしまうので注意。
組み終わりました。漂白前と比べて見違えるようにきれいになりました。
雑ですが比較画像を作りました。(少しズレてるけど、色合いがわかるからセーフね)
日焼けで黄色かったコントローラーが新品同様のグレーに戻りました。
かがくのちからってすげー!
テトリス、F-ZERO共に問題なし。絶好調で、テトリスに関してはベストスコアが出るほど。
ついでなので、もう一台も分解掃除します。
こっちのほうが基盤の年数が一年早いです。
そのせいかはわかりませんが、L/Rボタンやボディーに漂白した方の個体と多少の違いがありました。(上が漂白していない個体、91年基盤)
こっちもこっちで、汚れが気になってました。
完成しました。こちらも(漂白した個体ほどではないけれど、)プレイ中のレスポンスも向上しました。
漂白した方とは違って、「綺麗に管理されてきた」綺麗さがあります。漂白できるとはいえ、大切に使うに越したことはないですね。
スーパーファミコンのコントローラーは割とシンプルな構造で、他のコントローラーと比べて簡単でした。(スーファミのコントローラーに関しては)部品を紛失しなければプラモデルやパズルのような感覚で分解や組み立てができると思います。
ゲームのコントローラーは、アクションやレースをしていれば反応速度、RPGや桃鉄をしていればボディーの汚れが気になるものです。
折角入手したゲームですから、最高のコンディションでプレイする方が楽しいし、それがゲームの開発者への礼儀だと考えています。
ほとんどのスーファミのコントローラーは30年近い年数がたっているので、気づかないうちに性能が低下していることが予想されます。コントローラーの個数に余裕があれば、あなたのコントローラーも整備してみてはいかがでしょう。